【FAQ-15】塗装機 SLB-20、SP-GE 機械説明

超軽黒帯君、SP-60GE、SP-101GEの続きについて説明します。(総合カタログP8

これはここに書いてあるように小型のポンプになります。実際のものを見ていただいた方はわかると思いますが、車輪も付いてなくて、片手で持て据え置きができるという形なので、よく使われる場所としては主に内装、部屋の中の壁とか天井、そういったところの吹付けに使われます。
最近では、例えば、消臭コート、消臭剤、抗菌剤など、そういったものをクリーンボーイではなくて、ホースを伸ばして使用したいという要望に対して、この黒帯君が使われるという形になります。
注意点として、この黒帯君は、まず、50Hz、 60Hz が分かれている。つまり、東日本、西日本で使える場所が分けられているということと、ホースが最長でも20mのセットになっているというところが注意点になります。
なぜ、20mが最長になっているのかというと、最大吐出量を見ていただきますと、毎分1.5リットル、水で吹いた時に、1.5リットルの吐出量しかないもので、ホースを30m、40m伸ばしてしまうと、ガン先から出る量が極端に落ちてしまうという問題があります。
つまり、通常は20mであれば1回塗れば十分な量が出ていたのに、30m、40m、ホースを伸ばすことによって、一回では量がつかないとかですね、1回から2回、3回目を塗らないと塗料が充分に塗れないといった問題がありますので、この黒帯君をお客様が持っていて、ホースを延長したいと言われた時は、大体お客様が持っているメーター数を確認していただく。10mを持っているのか、20m を持っているのかを確認していただいた上で、最長でも30mを限度っていうのを頭の中に入れといていただいてご提案していただければと思います。
30m以上やってしまうと、息継ぎをしてしまって、ガンを握った時に出たり出なかったりということが起こりやすくなりますので、黒帯君を使う場合は最大でも30m。30m以上伸ばしたい場合は、チップのサイズ、つまり、今1340W というチップがついていますが、出る量をこれよりも絞るという方法で、1つ使う方法があります。たとえば、11クラス、09クラスのターンクリーンチップ、ターンダブルチップを使っていただいて、ガン先から出る量を落として圧力を維持するという方法があります。
もちろん、そうなってしまうと出る量が落ちてしまうということと、詰まりやすくなります。チップで詰まりやすくなるという症状があることをお客様に伝えていただいた上で、ホースの選定、長さの提案を行うようにしてください。今、この黒帯君に付随して、要望としてよく言われるのは、ホッパーの5リットルを大きくできないかということです。一番上に5リットルの黒帯君用、その下に5リットルのアルバイト君用とありますが(総合カタログP27)、これは、それぞれ、リターンホースの仕様が違うので、このセットの場合は変わってきます。黒帯君の場合はリターンホースを差し込んで使うタイプ、アルバイト君の場合はねじ込んでリターンホースが繋がるタイプですので、お客様がどちらの機械を持っているのかというのを確認した上でそれぞれ選定していただきたいのと、ホッパーをアルバイト君の20リットルに取り付ける場合は、 AR-20というのがあります。このAR-20にはアルバイト君用のリターンホースがついてるので、黒帯君の場合は黒帯君用のリターンホースを別に用意しなければいけません。そこが注意点となります。
アルバイト君の5リットルとアルバイト君の20リットルというのはここに書いてある通りでいいですが、黒帯君の5リットルの場合は、商品コード/260830B。黒帯君の20リットルは総合カタログに記載がありませんが、リターンホースの長さが違うものがありますので、それを用意していただく必要があります。 商品コード/462655B リターンホースセット黒帯君20L (P区分)

お客様が20リットルホッパーを持っている場合は、その下のホッパージョイントというのを一個用意していただければ、黒帯君、アルバイト君の頭にホッパーを取り付けることができるようになります。
ただし、その際も、リターンホースは形状が違いますのでリターンホースは別に用意していただくという必要があります。なので、ホッパーだけ取り付けできても、それを取り付けたことによって、今までのリターンホースが使えないので、現場でリターンホースがなくて使えなかったっていうのも結構ありますので、このホッパージョイントをお客様に選定して、お客様が持っている20リットルを使っていただく場合は、リターンホースも別に用意していただく必要があるということを伝えるようにしてください。次にエンジンエアレス、この前お話ししたように基本的には100Vのモーターで動くこのダイアフラムなんですけれども、電源がない現場であったり、山の中で使いたいといった要望に対してあるのが、このエンジン駆動のエアレスになります。それぞれ塗料の選定については、SP-60クラスであればSP-60、101であれば、70よりも上の能力になりますので、ホースを伸ばすとか塗料粘度の高い材料を吹きたいという場合に、このSP-60もしくはSP-101を選定するという方法もあります。電気を引っ張れない場合以外に、このエンジンエアレスを使う場合は、ホースを伸ばしたいとか、より塗料粘度が高いものを吹きたいという場合は、これを使われる場合があります。それと、SP-101について言えば、基本的にはもうオールマイティ、砂とか、リシン系の塗料、骨入り塗料以外の材料については、基本的に、ホッパーをつけていただいて、落とし込みでやる分に対しては、ほぼオールマイティの材料が吹けると思って頂いてかまいません。それぐらい設定圧が高くて、吐出量が多いタイプになります。ダイアフラムの中では一番の上位機種になります。洗浄機と同じように、エンジンを積んでいますので、定期的なエンジンオイルのメンテナンスが必要になります。初回使用で50時間使っていただいたら、ドレンから排出していただいて、新しいオイルをいれていただく。エンジンの使い方については、他の洗浄機とかコンプレッサーと全く同じように、お客様にメンテナンスの提案というのが必要になります。
ホースおよびチップ、ガン、これも何がついているのかを見て頂いて、SP-60だったらトップガンに1650、ハイソフトホース、そして、SP-101の場合は、高粘度用だなと思って頂いて、SG-24B、そしてターンクリーンチップの3150、そして、ブルーホース、太い3/8が標準でついています。

総合カタログ