【FAQ-14】塗装機 SP60-70 塗料選定

SP-60、70の機械の選定方法について説明します。

基本的にはSP-60Lを中心に、それよりも低吐出のSP-60new、そして、モーターが変わったタイプのSP-60DX、吐出量が多いSP-70という形になっています。
SP-60で吹ける材料はSP-60newでも吹けますし、SP-60 DX でも吹けます。一部SP-70でしか吹けない材料、もしくは吐出量を上げたい、厚く塗りたいっていう場合にSP-60ではなくて、SP-70を選定するというのが基本的な考え方になります。

35ページの塗料別チップサイズのところに、分類の欄に、錆止めから防食防水という形であるんですけれども、SP-60クラスで吹けるのが、まず、錆止めの一般錆止め、油性の三種、油性ペイント、調合ペイント、エナメル、水性の水性ペイント、繊維素のラッカー、合成樹脂のメラミンから塩ビ(VP)まで、 これらは基本全て60クラス、SP-60new、SP-60L、SP-60DX で、全て吹けるという形になります。
SP-70でないと難しい材料が、錆止めのジンクロと鉛丹錆止め、そして、フィラーで、フィラーもセメントフィラー、カチオンフィラーはSP-70でも吹けませんので、これはちょっと除いてておいてください。それと弾性で、タイルの弾性ベースと弾性タイルの単層弾性、複層弾性で、合成樹脂の下二つ、タールエポとタールエポ厚膜、防食防水の塩ゴム、防水塗料、アルマネーション、ジンク、一番上の船底(せんてい)塗料も、防食塗料は5種全てSP-70でないと吹けないという形になります。SP-70で吹く場合も、注意点としてはホッパーを推奨します。全て落とし込みで吹き付けをするというホッパー推奨で、今言った材料は対応するという形を前提としてください。
ノズルについてですが、例えば 、 適用ノズル口径0.015~0.018という形で、適応のノズル口径があるんですけれども、これは最大21クラスまではSP-60クラスもしくはSP-60newで対応可能という覚え方をしておいてもらえると、先ほどのルールに則って選定ができるようになります。21以上、つまり23~36以上はSP-70クラスを薦めるっていう風に、頭の中で覚えといていただくと、この対応表を見て頂いて適用のノズル口径が、例えば21から31で、例えば、フィラーのアクリルフィラーが21から31だなっていう風に見て頂いて、21から31ってことは、ま、31、大きいほうで見たときに31になるので、SP-70クラスじゃないと難しいなっていう形で、この機械によって使えるノズルのサイズが決まってくるっていうのを覚えておいてください。もう一度言います。SP-60クラスは21クラスまで、23を使ってしまうと若干息継ぎをしてしまいます。圧力が上がらないなどの症状が出てきてしまうので、頭の中では21クラスまではSP-60クラス、23以上がSP-70クラスという形で覚えておいていただくと、この塗料の選定表と機械のマッチング選定の方法の一つ、一番最初の大前提のルールとしてそういう覚え方をしていただければいいと思います。それでそれに対して例えばSP-60newというのはダブルチップの1850がついていますけれども、これをもう少し細かく吹きたい、吐出量を抑えて細かく吹きたいのであれば、1サイズ2サイズ下のダブルチップを選定する。もしくは、もう少し量を出したいというお客さんからの要望であれば、18クラスよりも1サイズ、2サイズ大きい穴のサイズを選定していただく。例えば、21クラス、23クラスという形で選定していただくことが可能です。でダブルチップの場合、ターンクリーンチップとの吐出量がだいたいどれくらいの差があるかっていうのをお客さんにわかりやすく説明する場合、1850Wと、ターンクリーンチップの1650がだいたい同じ、ターンクリーンチップの方がワンサイズ下で選んでいただくとWチップと吐出量が同じになります。
これは、ほんとざっくりなので、お客さんに1850W を使ってるんだけどターンクリーンにした場合どれがいいの、吐出量を変えずに大体同じくらいだったらどれがいいのって言われたら、ワンサイズ下のターンクリーンでしたら、1650とほぼ同等の吐出となりますという選定の仕方をしていただければ、ダブルチップの場合は吐出量を抑えて霧を細くするという効果がありますので、ダブルチップとターンクリーンチップの互換性じゃないですけれども、大体同等のサイズはどれかって言ったらダブルチップのワンサイズ下のチップがターンクリーンチップと同じサイズという風に選んでいただければいいと思います。それを考えるとSP-60newとSP-60L 、これSP-60newはダブルチップの1850W がついていてSP-60L は1650がついているので、ほぼ吐出量は同じになります。ガン先から出る吐出量はほぼ同じになります。
ただし、ポンプの最大吐出量がポンプの能力が毎分5.3 L か6 L かの差になるのでチップのサイズを変えることによって、さらに出したり、さらに抑えたりというのを、チップで全てやっていくという形になるということを覚えといてください。
そして、SP-60クラス、SP-70クラスで使えるチップの幅、21クラスまでは、SP-60まで、23以上はSP-70までかなっていう形で覚えておいてもらえると、お客さんが、例えばチップの23クラスを使いたいんだけどSP-60で吹けるかという質問が出てくると思うんですけど、SP-60の場合は最大でも21クラス、もし、23をお使いになりたいんであればダブルチップを薦めるとかっていう形で、その一番大前提の基本っていうのを覚えておいていただければ機械の選定というのはしやすくなると思います。よく言われるSP-60 L とSP-60 DX 、これは定価設定も同じですし、中身も全く同じなんてですけど、どこが一番違うのかっていうと、積んでるモーターです。積んでるモーターが違うんですけど、一応社内向けに言えば、モーターの能力の差があります。国内でお客さんが使用する場合は50Hz、 60Hz って昨日話したように、東と西で分かれてますけれどもSP-60 DX はもう共用になってますので、60 L ともうほぼ同じ使い方が出来る状態です。それでもお客さんにそれぞれのいいところはなんなのって聞かれた場合は、自分は60 L の場合は延長コードを伸ばしても低電圧でパワーがあります。低電圧に強いモーターを積んでいます。 DX の方は元電源から引っ張っていただいた場合、元電源というのは延長コードとかドラムを使わない場合で備え置きの電源から電源を引っ張っていた場合のことですが、SP-60Lよりもパワーがありますという形で説明をしています。これはもう、お客さんにどこがどう違うのか簡単に説明してって言われた時にそういう形でお客さんに言いますので、例えば工場とか電気を引っ張れるような現場であればSP-60 DX を全く問題なく使って頂いて構わないですし、現場で延長コードを、例えば30m、もしくは最長が30m なんですけど、それ以上伸ばす可能性があるって言った場合は、SP-60 L という形でお客さんのその現場に対して使い方というのをお客さんにはしています。
ただ圧倒的にSP-60 L の方がブランドとしてありますのでお客さんはSP-60 L っていう形で提案してきますけど60-DX は全く問題ないですし、パワーは強いモーターを積んでいるというのをお客さんに伝えてください。

質問:SP-60newは、何でダブルチップが標準になってるんですか?

回答:これは商品としてエコエアレスという形になってるんですが、吐出量が5.3Lと少ないんですね。でそこまで吐出量抑えずにダブルチップをつける事によって5.3 L の吐出量を、能力を感じさせない、吐出量が落ちてるのを感じさせない形でダブルチップをつける事によって綺麗に吹き付けができますよっていうのがコンセプトとになっていますので、SP-60 L で吹ける材料は先ほど言ったようにSP-60newでも吹けます。ただし、出る量が抑えられてしまうので、ダブルチップできれいに吹けるというのを売りにしているっていうのがあります。
錆止めの場合、ダブルチップを使うと詰まりやすいっていうのがありますので、例えば、鉄工所とか錆止めを吹くといった場合は、機械はSP-60newでも問題ないですけれども、できればターンクリーンチップの1650クラスをお客さんに選定していただいた方がつまりづらい。チップのところで詰まってしまうという症状はだいぶ抑えられますので、それを提案していただくとお客さんは喜ぶんじゃないかなと思います。

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