【FAQ-11】エアーカーテンガン

総合カタログP15のエアコートスプレー、エアカーテンガンについて説明します。

エアーコートスプレーというのは工場の中で、コンプレッサーがすでに据え置きであるようなお客様が、細かい部品を塗装したいとか 、低飛散で塗装したいという時に提案できる商品になります。
コンプレッサーとこれ一台でエアコンプレッサーの空気を利用してエアレス塗装ができる。そして、エアレスツインホースの先にこのエアーカーテンガンがついている状態で、工場内などの小さな部品塗装で低飛散工法ができるという商品になります。
主にエアレスを持っていないお客様から、工場の中で塗装したい。何か良い商品はないか、そして、塗る面積が少ない場合にこの商品というのは提案できます。何で塗り面積が少ない必要があるのかと言うと、最大吐出量が1.62リットル、毎分1.62リットルしか出ないので連続で作業をすると息継ぎをしてしまう。息継ぎというのは出たり出なかったりしてしまうという症状があるのと、長く塗れない。まだらになって塗れてしまう。壁とか屋根のようなそういった平米が広い、塗る面積が広い場合はあまり向いていない商品というのを頭に入れておいてください。
主にこのエアーカーテンガンをお客様から問い合わせされる時に、多くのお客様から言われる名称がエアーコートガンとかエアーラップガン、エアーコートっていうのはエアーでコートする、そして、エアラップガンというのは、エアーでラッピングするみたいなイメージなんですけど、全て同じことです。このエアーカーテン、今まで持っているエアレスに、より低飛散にするにはどうすればいいのか、精和さんのエアーコートガンとかってどんなのがあるのとか、エアーラップガンってどんなのがあるのって、そいうそういう名称で言われることがありますので、それを聞いた時はうちのエアーカーテンガンのことだなと思ってください。どういう使われ方をするかというのは総合カタログ35ページ、エアーカーテン方式についてという形でエアレスとコンプレッサーをつなげた状態でエアカーテンガンが先っぽについているのが見えますけれども、このように接続されます。
例えばSP-60の標準セットについているトップガンを外してこのエアーカーテンガンの3もしくは3Tを付けていただいて、コンプレッサーを別に用意してもらって、エアホースで繋げていただくと写真のように、エアーでカーテンして吹き付けをする。飛散が抑えられるという商品になります。特徴としてここに4点書いてあるんですけどこれは見て覚えといてください。一番は低飛散そして飛散が少ないということにより材料費が削減できる。で、ここの二重霧化というのがちょっとイメージがつかないと思うんですけど、通常エアレス塗装っていうのはチップ、ノズルのところで、一回霧化しているんですね。小さい穴を通すことによって塗料が霧状になります。この二重霧化というのは外側のカーテンしているエアーが塗料の中に入り込むことによってそこでも霧化をさせているという形で、二重霧化によってより霧が細かくなるという効果があります。そして、高粘度から低粘度まで使用可能とあるんですけれども、二重霧化を行うことによってポンプの能力がこの粘度だと高すぎるなっていうそういったものに対しても効果を発揮する。ある程度のポンプの能力が少なくてもエアーカーテンガンを使うことによって吹き付けができるようになるという可能性があります。
ただ、お客様はこの高粘度から低粘度までというところは、うまく説明が必要になりますので注意してください。だから上の3つですね。エアーカーテンを使うとどういう効果があるのかと言うのは、この上の三つを覚えておいていただければと思います。

先ほどのページに戻っていただきたいんですけれども、ACGの3、ACGの3Tで何が違うのか、塗料が出るところの形状が違います。塗料が出るところというのは、つまり、取り付けるチップが違うということです。3の方はP16のプラスノズル、これ専用の取り付けになります。3TというのはターンWチップ、ターンクリーンチップが取り付けができるような形になります。ACG-3Tを買った場合は、ボディセットまでは付いています。3を買った場合はエアープラスノズルを取り付けるためのエアーキャップというものがついています。チップはそれぞれ別売りですよというのを頭に入れて置いてください。
ACG-3Tをご注文いただいても、それ専用のチップがないと吹付けができませんので、チップは別売りですというのを頭に入れておいて電話応対をお願いします。
3と3Tの使い分けですが、自分の肌感覚だとだいたい3:7、3Tのほうが7割で、多く出荷されています。その理由は、他社の商品でこのエアーコートガン、エアーラップガン、ターンクリーンの仕様がないんですね、反転して捨て吹きする仕様というのがないので、他社からの切り替えで一番多いのは、この3Tです。ターンクリーンチップで反転して捨て吹できる機能がない。じゃ、プラスノズルはどういう形なのかっていうと、ノズルの先が詰まった場合は、はずして楊枝で先っぽのつまりを除去して、またセットしなければいけない。という形で使われるので、うちのお客様は建築が多いので、この3T、ターンクリーンチップ、ターンWチップの反転して捨て吹きができて作業効率を落とさずに吹付けができるというのが選ばれています。3はどういったところで使われるのかという話ですが、これも、工場の中が多いです。先ほど言ったエアーコートスプレーを使用されるような部品塗装とか、そういった細かいところを吹付けするのに、3というのが多く使われます。何故かとお客様に聞きました、ボディセットの場合、この3Tのボディセットのところに、塗料が、吹き溜まりといって外側に付いてきてしまうっていうことが確かにあるので、連続で吹く分には、吹き溜まりって言うのがないので壁とか屋根とかにはいいんですけれども、細かい作業の時になってしまうと、止めたり離したりという作業が多くなってしまうと、ボディセットの先端のところに塗料が垂れてきて詰まってしまうので、プラスノズルでやったほうが、吹き溜まりといって垂れるようなことがなくなるということで、そういった工場とか部品塗装で3というのが多く使われる。というのが実情です。プラスノズルとターンクリーン、ターンWの塗料の選定はP38に、プラスノズル、ターンクリーンチップ、ターンWチップとありますけれども、ここに番号があるものについてはすべて作成可能、つまり、在庫としておいてありますが、黒菱形◆は下に書いてあるように受注生産、そして、別途費用になりますので、浜松の方に問い合わせしていただくような形になります。
それと、注意点がひとつ、エアレス用のターンW、ターンクリーンチップとエアーカーテンガン用のターンW、ターンクリーンチップはものが違いますので、お客様がエアレスを持っているので、それをそのまま使えるかと言われても互換性はありません。
ですので、エアーカーテン専用のターンクリーンチップ、ターンダブルチップをお買い求めくださいとお伝えするようにしてください。で、細かくP16の商品について説明していきます。フィルターハウジングのショートがあるんですけれども、これはACG-3、ACG-3T の引き金の前に斜め下に向かっているフィルターハウジングというのがあるんですけど、この中にガンフィルターが入っています。エアレス用のガンフィルターですね。ガンフィルター60メッシュとか、100メッシュとかで、標準で入ってるのは100メッシュの黄色がついています。これは結構、写真で見ていただくように、長いのでお客様によっては手回しがしづらいとかそういった要望があるのでこのフィルターハウジングのショートというのをフィルターハウジングセットの長いのを外したところに取り付けて使われる場合もあります。
で、その時のフィルターは何を使うのかと言うとチップフィルター、総合カタログ20ページの一番最下段に3つあります。チップフィルター60メッシュ、100メッシュ、200メッシュとあるんですけど、これを使って頂きますので、チップフィルターの100メッシュというのが一般的にフィルターハウジングのショートでエアーカーテンに使うっていう形があります。ついでに言うと、フィルターは数字が大きければ大きくなるほど細くなりますので、細かいゴミがより取れるようになります。P16のフィルターハウジングセットは標準で付いている、今言ったエアレス用のガンフィルターが入るためのハウジングになります。それと、その下がエアレスツインホース、これはエアレスと塗料が流れるところと空気、先ほど言ったコンプレッサーを別に必要としますので、コンプレッサーのエアーが流れるところと2本のホースが一体になっています。なので、さばきやすい、作業がしやすいという形になります。それぞれ10m刻みで50m まで用意があります。注意点はハイソフトホースよりもエアレスホースの部分が若干細くなっています。そこだけちょっとサイズ径が違ってきますので、お客様に、これハイソフトホースと同じ径なのと言われても、いや、扱いやすくしているために内径が細くなっていますという風にお伝えしていただければと思います。その下がガンボール30cm、50cm、これは塗料の出る口をガン先から30cm先にするのか50cm先にするのか、エアレスで延長ポールに該当するものになります。それぞれ先ほど言ったボディセットを外して延長ガンポールを取り付けて、その先にボディセット ACG を付けるような使い方になります。ちょっと1個エアレギュレーターを飛ばして、スイベルジョイント1/4オスメスとあるんですけれども、これはエアレス用のスイベルジョイント、圧がかかった時にもガンの手さばきがうまくでき、くるくる回る状態のもの。 ACG の3のフィルターハウジングの根元というのはスイベルジョイントになってないので、圧がかかった状態だとガンを回すことができないんです。手で回すことができないので、それをするためにこの別売りでスイベルジョイントセットというのをつけるようになります。
お客様にそういったご提案をしていただいた上で最後ちょっと注意点として言っていただきたいのが、フィルターハウジング、これ目で見ていただいてもかなりの下側に伸びるような形になっていて、そこにスイベルジョイント一個つけると大体親指1本分ぐらいさらに下に行くので、ホースの取り付けのところがよりさばきづらくなる。このスイベルジョイントセットを使うことによりさばきづらくなるというのがひとつありますので、自分はお客様に提案する時はフィルターハウジングのショートとスイベルジョイントをセットしていただいて別にご購入していただくことによってより作業性が良くなりますよという提案の仕方をしています。そうすると大体この写真でいうにぎりのちょうど同じ面位置にホースの取り付け口がくるような形になります。エアーカーテンガンを使う場合、エアー消費量が毎分150リットルから200リットル必要です。なので、何馬力のコンプレッサーが必要なのかといわれたときに、100リットルで1馬力なので、1.5馬力から3馬力必要になるので、うちの15から22クラスのものであれば十分に使うことができます。最後、エアレギュレーターセットですが、これは先ほどの、コンプレッサーの先にこのエアーレギュレーターというのを取り付けることによってエアーの圧力を一定に保つことができます。通常のうちのコンプレッサーは0.7Mpa、約7キロで空気の圧力を吐出することができるのですが、エアーカーテンで使用するのに必要なエアーの圧力というのはだいたい0.2から0.3Mpaです。
つまり2キロから3キロぐらい、それくらい圧力を落として消費量が150から200リットル必要ですよという形なので、うちのコンプレッサーの場合、このレギュレーターをつけないとコックの開け閉めの具合で調整しなければいけないという問題があるので、より作業をしやすくするのであればコンプレッサーにこのエアレギュレーターをつけていただければ作業性としては格段に上がる旨をお伝えしていただければと思います。

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