【FAQ-08】建築スプレーガン

P28の中段にある建築ガンです。

どのように使うかというと、コンプレッサーを用意していただいて、コンプレッサーのエアーホースにこのスプレーガン、リシンガン、万能ガン、マルチガンをつないでいただいて、このカップになっているところに塗料を入れていただきます。
リシンであったり、タイルであったり、スタッコ、こういったものを入れていただいて、コンプレッサーの風圧を利用して壁に、それぞれの塗料を吹き付けするというものになります。これで模様をつけていきます。最後に、壁に模様をつけるということでリシンというのが、小さい砂が入っている塗料。例えば学校、小学校とかの体育館とか、こう手で触るとさらさらさらって砂が落ちるようなああいったものをリシン壁と言います。

タイルというのは凹凸があったり、ベタっと潰れたり、そういった模様、粘度の高い材料で丸い潰れた模様っていうので、精和の外壁はタイルで、頭を潰したタイル模様になっています。スタッコというのは、リシンは砂が粒なんですけれども、その砂の塊が壁になっているようなゴツゴツ岩みたいな感じの表面になるようなもの言います。
リシンというのは名前の通り、これはリシン専用のスプレーガンになります。
万能ガンというのはリシンとタイル。先端のノズルを変えることによって、それぞれ対応することができるガンになります。
マルチガンというのは、それにスタッコを加えたもので、全てに対応できるものをマルチガンという形で名称を分けて使っています。
なので、精和で今、機械でリシンを吹きたい、スタッコを吹きたいっていう話になった時に、機械であればマルチポンプかスクイズ。そして、いや、機械は使いたくないんだよね。ちょっとしたところを吹きたいんだけれどもと言われたら、このリシンガン、万能ガン、マルチガンを勧めていただくという形になります。
ただし、これらを使う場合はコンプレッサーが別に必要になるというのを頭に入れておいてください。1番下のタッチアップですが、これはもう簡易補修吹きで、動画を見たりとかされればすぐわかると思うんですが、ちょっとした平米を塗りたいところに使うための簡易的な補修キットになります。最初に購入していただくと、中に水で溶いて使う材料が入っていますので、それをコンテナに入れていただいて、水鉄砲の要領でしゅっぽんしゅっぽんと引いて出して引いて出してを繰り返して塗料を壁に吹き付けるという形になります。
このタッチアップは大体どれぐらいの平米使えるのかという質問が結構多いんですが、だいたい一平米ぐらいしっかりと完全に補修をするという意味では、だいたい1個で、縦1m横1mぐらい、のタンクに入ったもので、吹き付けができるという形になりますので、それも参考にしておいてください。
リシンガンかマルチガンを使うにあたって、じゃあどれぐらいのコンプレッサーが必要になるのかという話が1番下の「建築塗装用スプレーガン選定の目安」とあるんですけれども、1番左列にリシンガン、マルチガン、万能ガンとそれぞれありまして、今話したリシン、タイル、スタッコ。リシンというのはさらさらの砂ではなくて、もっとこう小粒の石みたいな形のものになります。
セラミックの茶碗を砕いた時に、鋭利になりますけれども、ああいったものが塗料の中に入っていて、それを壁に吹き付けると綺麗な模様になるというのリシンと言いますけれども、それぞれ●がついているところが一応対応可能なスプレーガンになります。

骨材の大きさというのは、3厘から6厘め、2厘から6厘目とあるんですが、これは数字が小さい方が、粒が小さくなります。骨材すべてというのは、マルチガンの場合はスタッコが吹き付けられます。スタッコというのは6厘以上10厘とか12厘とか、ものによってはもっと大きくなりますけれども、マルチガンのところの右のところ、付属塗料ノズル口径を見ていただくと最大で15㎜ってありますけれども、15㎜の粒の大きさのものまでは吹き付けができるという形になります。最初のコンプレッサーどれぐらいの能力が必要なのか?所要圧縮機が0.75 kw以上、それぞれ最低でも0.75 kw以上のものを推奨しております。最低限これがないと吹き付けができないという意味になります。そして重要なのがその左側。空気使用量。そのコンプレッサーの作り出す空気が毎分何リッターなのか?というのが重要になりまして、最低でもリシンの場合は毎分80ℓ以上で、マルチガン、万能ガンの場合は最低100ℓ、そして210ℓ以上があるんですけれども、ちょっとこの数字を変えていただきたいんですね。今の材料は昔に比べるとより粘度が高く材料の中に入っている粒がちょっと重くなっているというのがありますので、空気の使用量というのが若干変わってきていて、リシンで100ℓから150ℓ。タイルで150ℓから200ℓ。マルチガンのスタッコ吹付は400ℓから450ℓに記入してください。で万能ガンの所を150から220リッターに変更しておいてください。要はリシンの場合はだいたい今、毎分で100ℓ以上のコンプレッサーを使わないと綺麗に散らない。これは中に入っている粒の重さとか、そういったのが変わってきているというのがあります。タイルの場合は150ℓから220ℓです。スタッコの場合は400ℓ以上、最大でも450ℓぐらいの能力のものが必要になっていると言われています。それを鑑みて、今度コンプレッサーの選定のところで、じゃあ、うちの機械だったらどれが使えるのかっていう話になるので、65ページを開いていただきたいんですけれども、「コンプレッサー選定の目安」という形で、圧力、使用空気量、圧力、必要な出力を選定という形で出力換算表があります。で、最低0.75 kWとあるのは、ここで1馬力以上、このPSの下の段ですね、1というのは1馬力ということになります。なので、1馬力以上のものが必要になりますよとなってるんですけれども、エアーの消費量が材料が進化したことによって上がっていますので、今は最低1.5馬力、2馬力以上のものが必要になっていると思ってください。
以前質問があったんですけれども、精和のこの15 GMとか22 GMっていうのは何の数字に対応しているんですか?って聞かれたんですけども、これは、この1.5 kW 2.2 kWを小数点を省いた数字で表記したものになります。例えばSCの15 GMというのは15 kWで、ここに書いた2馬力クラスですよ。で2.2というのは小数点は省いて22というのが3馬力クラスですよという形です。15とか20にというのは、このkW出力を表しているという形で覚えておくと、お客さんに提案しやすいと思います。
スタッコの場合は、精和でできる機械が今の現状ではありません。最低でも400ℓ以上なので、ここで言うところの4馬力クラス以上のものが必要になります。そこで、提案するのがサブタンク、SC-22という3馬力のクラスにサブタンクをつけていただいて、送り出すエアー量を上げることによって、スタッコにも対応できますよという形で提案はできるんですけど、連続でスタッコを吹くといった場合は、現状ではやはりちょっと息継ぎをしてしまう問題があります。
サブタンクをつけたとしても息継ぎをしてしまうという問題が実際にありますので、それはちょっと電話応対でスタッコを吹く時の注意点として頭に入れておいてください。ここに、ちょっと追記してもらいたいのが、だいたい1馬力は、毎分100ℓのエアーを作り出すことができる能力と思ってください。つまり、0.75 kW、 1馬力のコンプレッサーというのは、毎分100ℓ、約100ℓのエアーが送り出すことができます。1.5 kW、 2馬力は毎分200ℓ以上のエアーを送り出すことできますという形で、1馬力、約100ℓというのも頭に入れておいていただくと、例えば、精和のSC-22は、3馬力、300リッターのエアーが出せますという形で、61頁のSC-22GMというところを見てもらうと、精和は圧縮機3.3馬力、そして空気量が330ℓですね。1馬力=100ℓという形の計算で出していただければ、お客さんの電話応対で、例えばお客さんが3馬力のコンプレッサー持ってるんだけど、精和のじゃないけれども、だいたいエアーをどれぐらい出せるの?って言われたら、3馬力なんで約300ℓになりますっていう形で、お客さんの持っているコンプレッサーとうちのスプレーガンのマッチングっていうのも提案できるようになります。

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